筆録
 
2014年
 

六十にして耳順う

3月3日は耳の日です。特に意味はなく「三・三」が「みみ」と読めたり、「3」が耳の形に見えるところからきた語呂合わせの類です。この格言の出典は『論語』で、人の言葉を素直に聞ける心境に達したことを意味します。「耳順」と言えば60歳のことです。

桃李もの言わず

桃、李(すもも)は中国が原産で、邪気を払う力があると信じられてきました。ひな祭りに桃を飾るのもそうした信仰からです。この格言の出典は『史記』で、花の美しさに惹かれて何もしなくとも自然に人が近寄ってくるため、いつの間にかその下に小径が出来ていることから、徳の高い人には自然と人々が慕い寄ってくることをいいます。

お釈迦様でも気がつくまい

春日八郎のヒット曲に「♪生きていたとはお釈迦様でも 知らぬ仏のお富さん〜」というのがありますが、すべてお見通しのお釈迦様でも気が付かないとすれば、もはや誰も知ることはないの意です。また「知らぬが仏」は知らなければ腹もたたず、仏様のような安心の境地でいられること。ついでに「雪は涅槃まで」は降雪の終わりが2月15日の涅槃の頃だということです。

 
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