筆録
 
2007年
 
9月5日
◆ 灯りまつり【9月29日・10月27日の各土曜日 午後6時〜9時】
3万個のローソクの灯りで尾道駅前や市内16ヶ寺の参道を演出する「灯りまつり」が昨年に引き続いて開催されます。ローソクアートでは、市内小・中学生たちの祈りや願いを描いたぼんぼりが、16ヶ寺の参道や尾道駅前の緑地に美しい灯りが浮かびあがります。
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◆ 不遷流柔術披露【10月27日(土)午後6時 於:済法寺本堂】
本年度も昨年に続き不遷流柔術の披露がおこなわれます。不遷流は、幕末の済法寺九世物外不遷大和尚(拳骨和尚)が、多くの武術流儀を学んだ末に創始した武術で、「古武道」の一流派です。不遷流は、多くの流派の長所をとって創られています。幕末生まれで、古武道の中では最も新しい部類に入ります。また、総合武術なので、柔術(体術)だけでなく十手・鎖鎌・棒・杖・剣術・居合・薙刀等を含みます。
◆ げんこつ茶会【11月11日(日)午前8時半〜午後3時】
会 場: 済法寺 尾道市栗原東1-15-6 TEL0848-22-7012
法 要: 本堂 當山九世物外不遷大和尚 遺徳報恩法会(午前8時半開式)
本 席: 本堂東序の間 供茶・薄茶 裏千家 博多宗育 氏
二 席: 本堂西序の間 薄茶 速水流 三友会一同
点心席: 庫裡 表千家流一同
展観席: 物外和尚の遺品展示 済法寺護持会
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9月5日 記録的猛暑で思考力も低下「温室効果ガスの影響…?」
猛暑が続いたこの夏。8月16日には埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で国内最高の40.9度を記録しました。これは、観測条件下での気温ですから、体感温度はさらに高いという事になります。また、今年は観測記録を74年ぶりに塗り替えるなど、各地で暑さの記録が目立ちました。夏休み(7月21日〜8月31日)の異常気象を振り返り、今できる事はないか考えてみました。
◇遅い梅雨明け
全国的に遅い梅雨明けで始まった今夏。初夏は太平洋高気圧が発達せず、「冷夏になるのではないか」(気象庁)とさえ懸念されていましたが、強い高気圧が日本列島をすっぽりと覆い、8月上旬から真夏日や猛暑日が集中する異例の夏となりました。
気象庁が6〜8月の統計をまとめたところ、10年以上記録を取り続けている全国の観測点約820のうち101地点で観測史上の最高気温を更新。40.9度に達した2市を含む全国5地点で40度以上を観測しました。この事から、「記録破りの酷暑」だったことが分かります。更新地点は北海道から沖縄に及び、日本列島全体が暑さに悩まされました。
8月の平均気温を調べてみると、最も高かったのは大阪市の29.9度。東京都心も29.2度で史上2番目。一方、降水量は1992年と並ぶ記録的な少雨で、地上が冷やされることなく熱帯夜が22日にも及びました。特に16日は東京都心では最低気温が29.4度までしか下がらず、8月としては最高を記録しました。
熱帯夜は神戸市で26日、大阪市で25日、名古屋市と福岡市で23日と、都市部で平年の日数を大きく上回っています。
気象庁が今年から設けた「猛暑日」の日数(8月)は多治見市が20日、熊谷市で19日、熊本市と京都市では18日、10日以上を記録したのは全国18観測点に上っています。
◇74年前のナゾ
猛暑記録によって「日本一」の座を明け渡したのが山形市の最高気温40.8度。この気温を記録した1933年7月25日は、日本海上の台風が北東に進み、東北から北陸にかけてフェーン現象が起きたことによります。
それにしてもなぜ、年々、全国で猛暑傾向が強まる中、山形市の記録が破られなかったのでしょうか。今年の山形市の最高気温は37.2度(8月2日)。近年の記録をみても特に山形市が暑い町という事実はない。山形市民の中にも「あの記録は正確だったのか」との疑問の声もありました。
気象庁は「条件がいくつもそろわないと記録的な暑さにはならない。73年間その条件がかみ合わなかったのでは」と説明しています。
◇残暑も厳しい?
夜になると、鈴虫の声が聞こえてきますが、今日の気温は、広島地方気象台の調べでは、広島市が午前11時54分に35.4度、府中市も昼過ぎに35.4度、大竹市も35.2度と35度を上回りました。広島市の猛暑日は、8月に七日間にのぼり、9月としては過去最高を記録しました。この暑さはいつ収まるのでしょうか。現在、秋雨前線が列島にかかっているものの、気象庁によると残暑は厳しいとの見通しを示しています。予報では、暑さは北日本から東日本を中心に9月に入っても続きます。週明けから暑さが戻り、最高気温は30度以上の真夏日が続くとみられています。
◇地球温暖化
異常な夏の元凶は、「地球温暖化」にあるとの指摘が多いことは、皆さんもご存じだと思います。さらに、2015年までの9年間は人類にとって、とても重要な意味をもちます。それは、我々が今まさに地球温暖化に対する人類のコントロールが効かなくなる「転換点」にたっているからです。
旭硝子財団(東京・千代田)は、地球環境の破壊で人類が存続できなくなる危機の度合いを時刻で表す「環境危機時計」が今年、過去最悪の9時31分になったと発表しました。2006年よりも14分進みました。9時半を超えたのは、1992年の調査開始以来初めてとなります。環境危機時計の時刻は、世界の715人の環境専門家から得た回答を集計して決められています。危機の程度を零時1分から12時までの時刻で示し、9時1分から12時を「極めて不安な時間」として、専門家に時刻を示してもらったものです。日本の専門家に限れば、9時34分とさらに深刻な時刻を示しました。時刻を回答する際、最も考慮した点について「地球温暖化」を挙げる専門家が、06年よりも7ポイント増え、73%に達しました。
地球全体が暑くなった原因の一つに、二酸化炭素による人為的な温室効果の高まりがあります。その大きな要因として、各家庭の消費電力の多さと、自動車などの排気ガスが指摘されています。「形のある物は必ず崩れる」のは定理ではありますが、我々は地球を壊すために「アクセル」を踏むような事はすべきではありません。便利な生活が、何らかの影響を与えていることは確かでしょう。一人一人にできることは小さいかもしれませんが、みんなで行えば大きな取り組みとなるのです。
 
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