昨年に続き、第2回「げんこつ茶会」の開催を祝し、心からお慶び申し上げます。
既に皆様ご承知の通り、茶道は織豊時代の茶人である千利休により作法が整えられ、茶室の建築と相俟って江戸期には急速に発達した我が国の代表的文化であろうと存じます。
こうした茶道文化の伝承は、尾道においては豪商がその中心的役割を担い、寺院においても積極的に受け入れられ、現在に伝承されています。
この度のお茶会は、禅園幽玄聖地の世界を基盤とする場である濟法寺で開催されますが、単に主催者・参加者の交流にとどまらず、広く市民の方々や茶道を愛する団体との交流の場であるとともに、傑僧『物外不遷和尚』様ゆかりの品々や多くの文化財公開を通じて、歴代住職様、当寺由縁の豪商各家が顕彰される場であると、認識しています。
本日の茶会が末永く継続され一層のご発展を祈念し、祝辞といたします。 |